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2010年7月9日金曜日

2010年6月29日 Tomcat7 ベータ版 リリース

先日、Servlet3.0に対応した、Tomcat7のベータ版がリリースされました。
Servlet-APIの仕様は、フレームワークなどの今後の動向に大きく影響するため、
Servlet 3.0 の新機能について纏めてみました。


■ Servlet 3.0 の新機能

・XML設定のアノテーション化
~ Java SE 5 から利用可能になったアノテーションを利用して、
今まで web.xml に記載していた Servlet や Filter 等の設定を
アノテーションで記載できるようになった。

・web.xmlの分散化
~ 外部のフレームワークやライブラリの設定を web.xml 以外の
ファイル (web-fragment.xml) に記載できるようになったため、
web.xml の肥大化を抑制でき、またフレームワークの設定管理
が容易になっています。

・マルチパート対応
~ Servlet API だけでファイルをアップロードすることができる。

・非同期処理の実現
~ この非同期処理機能は、Comet/Reverse Ajax 等のアプリケーション
を実装できる他、DB アクセス等とても処理に時間がかかるような処理を
非同期で処理する事ができるようになります。

例えば、HttpServlet のスレッドとは別のスレッドで非同期に実現する事で
DB が高負荷時に HttpServlet の最大スレッド数に到達し
Web のアクセスが不可になる状態を防ぐ事もできます。
その他では、HttpServletRequest に login/logout/authenticate のメソッドが含まれ、
プログラムを利用しログイン/ログアウト処理を実装できるようになった他、
@ServletSecurity を使用して web.xml に記載していた < security-constraint > の設定を
プログラム中で宣言できるようになっています。

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